Un aller retour pour… パリから一泊、汽車の旅 N° 408 1998-01-15 ブルゴーニュの丘の“アヴァロンの要塞”へ。 Avallon アヴァロン ヴェズレーを訪ねたついでに、アヴァロンの町に寄ってみました。鉄道の駅のないヴェズレーへ行くとき、たいていこのアヴァロン駅からタクシーに乗っていたのに、今まではいつも町を素通りしていたのです。 アヴァロンは、いとこ(Cousin)川を見下ろす高台に突き出るように築かれた中世城砦都市です。 町はずれの小さな駅から、広い並木道を抜けて町の中心へ。エルバ島を脱出したナポレオンが、パリへ向かうとき泊まったという古い宿がある。並木のある広場の端から、緩い坂道の商店街が旧市街へと続いています。旧市街に入って、市役所の前をそのまま 500メートルも進むと、もう城壁の南端へ出てしまいます。 ここのテラスからの眺めも、城壁の外をめぐる遊歩道もいいけれど、緑の谷を隔てたショーム公園から一望する町の姿がカッコいい。 城壁の内側は中世の家並み。中心にそびえる時計塔は15世紀、塩の蔵は18世紀。サン・ラザール教会正面の重なりあう円柱がいい。くねくねしたりねじれたり、ひょろ長い聖人や葡萄の連続模様が付いたりと、12世紀初めのロマネスクの典型です。 ミュゼでは、ルオーの初期の大作 “朝の星”と”夕べの星” に驚きました。あの強烈なタッチのルオーではなく、まだ師のギュスターヴ・モローの影響の強い象徴主義的な作品だけれど、モローよりも優しげで品よく、上手なのです。 (稲) ●リヨン駅から Dijon方面行きのTGV で約1時間で Montbard へ、接続の Avallon 行きのバスで50分。片道210F。 又は、リヨン駅から Auxerre 経由の列車で約3時間。列車によって途中乗りかえがある。片道147F。 行きは TGVとバス、帰りは汽車の便がいいようです。V斯elay までは13km、バスは少ないからタクシーで。 ●ホテルは駅と旧市街の間に数軒。Les Capucins(03.86.34.06.52) は290F。 ●レストランは、Le Gourmillon (リヨン通り・ 03.86.31.62.01)など。 ●参事会の館にあるミュゼには、モローやロートレックの版画、先史時代からの発掘品がある。18世紀以降の服を集めた衣装博物館は、マネキンが時代ごとの部屋に並んでいる。共に火曜休み。 ●観光案内所 03.86.34.14.19 Share on : Recommandé:おすすめ記事 電子タバコの普及にも ひと役かっている。 故郷アルジェリアにちょっと似ている。 「多様で多彩」な地区。 本物のショコラに導かれて。 肉体と精神のコントロールは自転車で。 コミュニティの連帯感。