仏国鉄(SNCF)は9月3日、長距離バスサービスiDBUSをOuibusと改名し、2016年中に46都市を結ぶ130路線を設置すると発表した。8月に公布されたマクロン法で100km以上の長距離バス路線の開設が自由化されたことから、鉄道利用客の減少が予想されるSNCFは、12年に創設した長距離バス事業を拡大して攻勢に出る構えだ。フランスの長距離バス利用者は2013年でわずか11万人。自由化で政府は5百万人の利用を予測しており、SNCFはOuibusで来年4百万人の利用者獲得を目指す。一方、仏預金供託金庫の子会社Transdevのユーロラインズは早くも7月に仏国内路線Isilinesを創設し、17路線を開設。2年後には5百万人の利用を見込んでいる。ドイツの大手FlixBusや英ステージコーチも仏国内市場に乗り出そうとしており、国内長距離バス市場はにわかに競争が激しくなりそうだ。(し)