マルセイユが2013年欧州文化都市として盛大な企画展を開催している中、6月7日にオープンしたのは欧州・地中海文明博物館 MuCEM。サン・ジャン要塞(12〜16世紀建造)につながるJ4埠頭に建てられた1万5千平米のMuCEMはイタリア建築家リチオッティによる。「欧州・地中海」と銘打ってマルセイユの地理的特殊性をとらえている。主要コレクションとして、ブローニュの森にあった国立民衆芸術・伝統博物館(2005年に廃館)や人類博物館の所蔵品他、地中海諸国、マグレブ、イスラム、イスラエルと古代発掘品の展示や、現代アート、講演・コンサート会場として21世紀地中海文化フォーラムを目指す。