造船STXフランス社のサン・ナゼール造船所(ロワール・アトランティック県、従業員2050人)の存続が懸念されている。同社の親会社である韓国のSTXグループが5月4日にSTXフランスとSTXフィンランドの保有株を手放すと発表した。STXグループは海運物流量減や欧州船舶会社の発注減のために資金難に陥っている。STXフランスの株式はSTXグループ100%出資のSTXヨーロッパが66.66%、残りの33.34%を国が保有。STXグループは株をどれだけ売却するかは未定だという。モスコヴィッシ経済相は国有化の可能性を否定しているものの、STXフランスの経営は順調であり、企業活動と雇用を維持する政策をとると約束。