欧州連合（EU）27カ国の首脳は2月8日、2014〜20年の予算について合意した。英国、オランダなど予算緊縮を主張する国と、EUからの補助金削減を懸念するイタリア、スペインなど南欧の国が対立し、「約束予算額」9600億ユーロと、実際に支払う予算額9084億ユーロを区別することで合意にこぎつけた。いずれの予算額もEU史上初めての減額。フランスやイタリアが懸念していた農業関係の補助金は削減されなかった。予算案はまもなく欧州議会で検討されるが、約束予算と支払い予算の隔たりが大きいことが問題視される可能性がある。
