リヨン司法警察ナンバー2のミシェル・ネレ警察副署長が10月3日、収賄容疑で逮捕され勾留された。ネレ容疑者は押収した大麻を情報提供者に報酬として与えたり、売った疑いがもたれている。容疑者はリヨン地方の麻薬関係者から高級車を貸してもらったり、モロッコやコートダジュールでの接待を受けたことは認めており、「軽率だった」と供述。ほかにも、リヨン司法警察に属する5人の警官が逮捕されて取り調べを受け、司法監視下におかれた。6日にはリヨン司法警察署とグルノーブル支部が家宅捜索された。一方、ネレ容疑者も捜査にかかわった現金輸送車運転手トニ・ミュズラン服役囚が2009年に1160万ユーロを窃盗した事件(うち250万ユーロは未発見)に関して、捜査ミスがあった可能性があるとして、5日、同服役囚の弁護士が捜査再開を請求した。