バカンス大国のフランス、べべと一緒に楽しく快適なバカンスを過ごす成功のカギは入念なリサーチと抜かりない準備 。コツをつかめばあとは慣れ。
旅先はべべの年齢や健康状態を考慮して決めよう。例えば、中耳炎持ちのべべに山や飛行機での旅はおすすめできないし、6カ月以下のべべには真夏の太陽がきつい海辺は避けたい。海外の場合、医療、衛生、ワクチンなどにも注意する。標高1800m以上の山はべべの体に負担がかかり控える必要がある。高度獲得にも時間をかけること。急激に高度があがるロープウェイは禁物。水分補給も忘れずに。無理のない範囲なら、べべをベビーキャリーに入れ背負ってのハイキングも楽しい。海の場合、海水浴は午前11時までと午後16時以降にし、パラソルなどで日陰を作り直射日光からべべを守る。曇りでも日除けクリームは定期的に塗り、水の中で遊ぶのは水温の低い海では特に10分程度にとどめたい。また水分補給にも細心の注意を。ツバの大きめな帽子、腕にはめる浮き輪、水中用サンダル、水遊び用オムツ、サングラス、それに速乾性に優れた撥水(はっすい)加工のラッシュガードがあれば達人レベルだ。
べべ用品(ベビーベッド、ハイチェア等)がそろった宿泊先や、SNCFのカバン送付サービスを利用すれば荷物がぐんと減って気軽だ。忘れてならないのは、健康手帳や体温計などの医療キット。念のためかかりつけ医にアドバイスを聞くことも大切。
さて、わが家の今年の夏…なのだが、予定は未定。日々、バカンス命のフランス人パートナーから無言のプレッシャーを受けながらも、ふと、静まりかえった夏のパリを思い出す。今年はパリプラージュでもいいかな…なんて、どう考えても頭ごなしに否定されるであろう考えが頭をよぎってしまった。バカンスが必要というか、ゆっくり寝たいだけというか…。(凜)