メトロのパレ・ロワイヤル駅構内で、廃物を利用したアート作品の展覧会が3月半ばから開催されている。ポリ袋・ビニール袋をリサイクルした服、野菜運搬用の木箱、瓶の栓やドラム缶を使ったテーブルや椅子、ペットボトルやガラス瓶で作った照明器具、飲み物の缶を利用したインテリア装飾など、「これがリサイクル?」と驚くような魅力的な作品がいっぱい。また、「1トンのプラスチック廃材で7個のベンチができ、500kgの原油の節減に」といったパネルも掲示されており、アート作品展示とともにゴミ分別やリサイクルの有用性を啓蒙する展覧会だ。
パリ首都圏のメトロやRERでは年間1万トンのゴミが収集され、そのうち250トンがリサイクルされている。この展覧会で利用者の分別意欲が高まることを期待したい。展示作品は定期的に更新されて、年末まで続く予定。(し)
Allée du Recyclage:パレ・ロワイヤル広場東側メトロ入口、1番・7番線乗り換え通路。
飲み物の缶を使った鏡と動物の頭のオブジェ。
プラスチック容器を使った壁飾り。