パリ・コミューンの時に蜂起した人たちに歌われた『サクランボの実るころ』という名前を持った赤ワイン、どんな人が造っているのかな、とケヴィン君にた
ずねてみたことがある。「アクセル・プリュファーというドイツ人。確か東独出身で徴兵を逃れてフランスにやってきて、ナチュラルワインに魅せられて自分で
も造るようになった。ボクもカリフォルニア出身だけれど、ワイン好きには国境がないね!」。この赤ワイン、太陽に恵まれた南仏のエロー県で、シラー種やグ
ルナッシュ種などのブドウから造られている。色は紫色がかった濃い赤。口に含むと、アルコール度数が11.5度と低めなのが信じられないくらいに、スパイ
シーな風味とこくを持っていて、驚いてしまう。(真)
Axel Prüfer : 34260 le Mas Blanc