原材料は大して高価なものでもないはずなのに、ただ絞っただけで高く売れる商品になるオレンジジュース。長期保存のできるオレンジジュースは、凝縮したジュースに保存料をたっぷり入れたうえに水で薄めているから飲む気になれないけれど、冷蔵されているあまり保存のきかないジュースは手っ取り早い天然ビタミン剤だ。
フランス産のAndros(12.95F)とフロリダ生まれのTropicana(15.70F)。どちらも低温殺菌され、オレンジの粒が入っているの
が本格的。いずれも砂糖は入れずに、自然の甘みを引き出している。Androsは1リットルに3キロのオレンジを使っているのを強調し、Tropicanaは収穫後24時間以内に絞られたオレンジジュースというのを売りにしている。飲み比べてはみたけれど、ほとんど味の差がない。色も香りもそっくり。あえて言うならばAndrosの方がほのかな苦みが舌に残って美味しい。値段もこちらの方が安いのでAndrosの勝ちにします。ただしビン詰めだから買い物のとき重たくて大変だ。(章)