
老舗グラセ(Grasset)出版の社長を4月に解任されたオリヴィエ・ノラ氏(66)が8月17日、「オリヴィエ・ノラ出版」を立ち上げたことを公表した。
グラセ出版はボロレグループ傘下のアシェット・リーヴルの子会社で、実際に解雇を決めたのは同グループの大株主ヴァンサン・ボロレ氏とされる。同氏は買い占めたメディアにより極右的プロパガンダをしていると非難されており、ノラ氏解任は出版の独立性や創作の自由の侵害だとして、ベルナール=アンリ・レヴィ氏、ヴィルジニー・デスパント氏ら200人近い著名な作家がグラセ出版を去ったという経緯がある。
ボロレ氏の仕打ちに一矢を報いた形のノラ氏は、新会社を「独立した総合出版社」と位置づけ、年間30~50点の出版を目指す。仏第2の出版グループ「エディティス」から出資を受けることも明らかにした。新会社の最初の出版物はアンリ・レヴィ氏とデルフィーヌ・オルヴィルール氏の新作で10月の予定。
