米環境保護局は9月18日、米国の排ガス規制のテストに合格するために独フォルクスワーゲン(VW)社が米国販売の同社製ディーゼル車に不正なソフトウェアを搭載していたとし、VWに該当車をリコールするよう通告したと発表した。2009~15年に米国で販売された50万台が該当する。同局は、実際の走行時は規制の40倍の窒素酸化物など規制物質を排出していると非難。制裁金は180億ドル(158億ユーロ)に上る可能性がある。VWの最高経営責任者は20日に不正を認めて謝罪した。これを受けてフランクフルト株式市場でVW株が21、22日の2日間で34%も下落。欧州の自動車各社の株も軒並み下がった。欧州内のテストでもVWに限らず、排ガスを抑える方策が採られていることが指摘されているため、欧州自動車業界も戦々恐々としているようだ。(し)