人々が共生する町。

各労働組合が集まっている建物。

各労働組合が集まっている建物。

Montreuil界隈

 中世から、農民・職人たちが暮らすパリ郊外のモントルイユは、今やアーティストが多く住む町に変貌している。そして「第二のバマコ」といわれるくらいに、西アフリカのマリからやって来た人たちがたくさん住んでいる町でもある。1979年からこの町に住む、片や映画制作、片や映画の大道具さんというカップル、フランソワーズさんとフィリップさんにモントルイユを案内してもらった。
 「街の北の丘は、ひと昔前は農園でした。私たちの家も元々は農業をやっていた人のもの。ご近所さんは、つい最近まで、敷地内で採れた野菜や花を家の前で売っていましたよ」。とてもメトロから1分の距離にあるとは思えない、田舎の家風の立派なたたずまいだ。なぜこんなモントルイユが、30代、40代の少々裕福なBOBOたちが多く住む町に変貌したのだろうか?「80年代にジャズドラマーのケニー・クラークが住んでいたことから徐々に音楽家が集まり、また映画美術の友人たちが90年代初頭に居を構え、それをきっかけに業界人がこの町に住み始めたのです」とフィリップさん。
 フランソワーズさんは、近所付き合いから生まれる共同体としての、この町の楽しみ方を語る。「個人のアトリエを開放してのコンサートや、学校帰りの子どもたちを世話する会などあります」。それは、市民の一員として社会とのつながりを意識しているモントルワーズの心得だ。
 また、1960年独立後にマリからやってきた移民たちにとって、故郷と同じような日用品が手に入る町でもある。10カ所ある独身寮では、マリのお母さんたちが作るご飯が2、3ユーロで食べられる。
 「モントルイユは人間が共生している町」という二人は、紙面には書ききれないほどの様々な国の食材店、レストランを紹介してくれた。(麻)

●La Conquête du pain
 アナーキストたちが経営しているパン屋さん。夕方から長蛇の列という人気店。店のシステムは、表示価格にお金を足すと慈善団体への寄付となり、お金がない人は、自己申告すればパンをもらえる、という自己管理方式。店名の由来はクロポトキンの本『パンの征服』からで、無政府共産主義の思想にならい、経営者はいない。8h – 20h。日休。
47 rue de la Beaune  01.8374.6235
M°Croix de Chavaux
●Marché couvert de la Croix de Chavaux
 週末の市場は、映画関係者、演劇、音楽、画家など、アート関係の人々が多い。そして大家族を養うマグレブ系のお母さんたちで賑わっている。値段の安さでいち押し。木、金、日 8h-13h
Place de la Croix de Chavaux
M°Croix de Chavaux
●Alimentari
 モントルワーズの間で目下人気のピザ+ナチュラルワイン屋さん。看板はなくメニューのみが立てかけてあり、見落としてしまう可能性大。店内は広々としてお洒落。そして何よりうまい!
土日昼休 、月夜休。
6 place du Marché  01.4897.0921
M°Croix de Chavaux
1月7日、シャルリー・エブド 編集部で殺害された 風刺漫画家ティニュスは、 フランソワーズさんたちの隣人。 自宅前にポール・エリュアールの文で追悼のメッセージ。

1月7日、シャルリー・エブド 編集部で殺害された 風刺漫画家ティニュスは、 フランソワーズさんたちの隣人。 自宅前にポール・エリュアールの文で追悼のメッセージ。

116 コンテンポラリーアートセンター。

116 コンテンポラリーアートセンター。

週末はガレージセールが多い。

週末はガレージセールが多い。

12〜13世紀建立のサンピエール・ サンポール教会。

12〜13世紀建立のサンピエール・ サンポール教会。


 

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