「三代そろって診てもらっています」
「20代の頃からローランス先生に診てもらっています。産後、一時ホメオパシー(同種療法)を試みましたが、今はまたローランス先生のところに通っています」と50代のネリーさん。
娘のアイノワさんも、16歳までは小児科に通っていたが、その後は、ネリーさんのアドバイスもあって、主治医*にローランスさんを選んだ。「娘も診てもらっています。彼女の診断にはいつも信頼を寄せています。昔は『家族のお医者さんmédecin de famille』という言い回しもあったのですが、その通りです」
*主治医médecin traitantは、自分に適した医師を選んで健康保険機関に届け出る。主治医以外の医師に診療を受けると返済率が悪くなる。
フランスの医師免許
バカロレア取得後、大学の医学部に進む。1年目の最後に難しい進級試験があり、2年目の後、さらに4年間の医学教育+病院研修。次に専門別のインターン国家試験に受かると、3年(一般医)から5年(専門医)の病院実習。その後、論文を提出し、医師国家免許を取得。開業には保健省の許可が必要。開業後もローランスさんのように自発的に講習会や研修に参加したり。研修分野によっては義務制の場合もある。
新生児用体重計。 赤ちゃんの診察には必須。
合成ゴムでできた 使い捨ての 医療用手袋。
Carte Vitale用端末器。 カルト・ヴィタルは、1998年から 配布が開始された、医療費返還用の ICカード式保険証。