仏国鉄(SNCF)の新型地方急行列車の幅が広すぎるために多数の駅のホームを削っていると、風刺紙カナール・アンシェネ紙(5/21付)が報じたことから議論が沸騰した。報道によると、SNCFは2009年にインフラを管理する仏鉄道網公社(RFF)とともに、老朽化した地方列車(TER)の刷新を決め、アルストム社などに約2千車両を発注。しかし、SNCFの注文通りに納品された列車は前タイプより20cm幅が広く、1200カ所のホームに入れないことが判明。総額5千万ユーロをかけてホームを削る作業が進行中だ。政府はSNCF、RFF両社の内部調査を行うよう要請。お阻末な騒動にSNCF総裁の辞任を求める声もある。