イル・ド・フランス(パリ首都圏)は一般職・中間管理職には不人気というアンケート調査結果が、2月7日付ルモンド紙に掲載された。この調査はリクルート会社「パージュ・ペルソネル」が、2012年10〜11月に全国の一般職・中間管理職の625人を対象に行ったもの。
それによると、パリ首都圏に住む人のわずか15%が「生活環境がいい」、14%が「生活の質がよい」と答えており、65%は首都圏から引っ越してもいいと考えている。「仕事のチャンスがある」(39%)、「経済的活力」(30%)と首都圏の魅力を評価するものの、この不況時ではその恩恵よりも、住宅費を筆頭にした物価の高さに対する不満の方がより身につまされるということか。それに比べ、経済的活性力に劣り、一般的にあまり人気がないとされる北部や東部に住む人は、その地の生活環境や生活の質をよりよく評価している。また、南西部や南部の人たちは、生活の質、物価、経済的活力など全般的な満足度が高い。ほどほどの給与を取る人たちにとっても、パリ首都圏は暮らしにくくなっているということだろうか。(し)