遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを餌にしたマウスに腫瘍や肝臓障害が起きるとの実験結果が9月19日付のフランス各紙に取り上げられ注目されている。この実験はカーン大学のジル=エリック・セラリニ教授によるもので、モンサント社製GMトウモロコシMK603を200匹のマウスに2年間与えた結果、オスでは肝臓の充血や壊死が、非GM餌を与えたマウスの2.5?5.5倍発生。またメスでは乳がんが多く確認された。さらに、平均寿命より早く死んだマウスは非GM餌では20?30%に対し、GM餌では50〜70%。セラリニ教授はGM反対派であるため、その実験の信頼性に疑問をはさむ向きもある。政府は20日、食品環境労働衛生安全局(ANSES)に同実験の評価を依頼。