更なる奥行きを求めて

毎朝ジョギングするサンマルタン運河。

毎朝ジョギングするサンマルタン運河。

 フォトグラファーの横田安弘さんはモンマルトルそしてシャンゼリゼに住んだ後、サンマルタン運河に近いここゴンクール地区に4カ月前引っ越してきた。 シャンゼリゼ大通りはショッピングしたり散歩したりするところであっても居住地としてはピンとこないなと思っていたところ、シャンゼリゼを離れた理由は、彼の住む建物内でロシアマフィア絡みのトラブルを目の当たりにしたからというエピソードで驚かせてくれた。それを淡々とポーカーフェイスで語る彼も面白い。シャンゼリゼから越して来て一番嬉しかったのは物価が安いこと。それは勿論その通りでしょう。そして毎朝サンマルタン運河沿いのジョギングを楽しんでいるそうだ。運河周辺は開放的で、天気がよいと学生たちが昼に夕にと集まりひとときを過ごしてるのが感じよい。運河の南側にはお洒落なブティックが集まり、そして北側にも気の利いたバーやレストランが次々と生まれている。横田さんの友人らもこの界隈に多く、ホッと住み心地よい日々を送っているそうだ。ゴンクール地区は元々マグレブ系が多かったが、現在増え続けるBOBOなパリジャンとの住民コントラストが面白い。近所の「おやじカフェ」も小洒落たカフェに変身しているのである。
 横田さんがフォトグラファーになったエピソードも興味深い。スノーボーダーだった彼は、米国オレゴン州でプロのスノボーライダーに頼まれて撮った写真が広告に使われたことから、ファッション・フォトグラファーになった。東京では雑誌のファッションページを撮影していたがビチっと決まった抜け目ないスタイルに満足していなかった。それがパリに来たら目からウロコが落ちたようにポートレートも奥行きあるものが撮れるという。なるほど彼の写真にはファッション性だけでなくストーリーがある。ゆらゆら揺れる木漏れ日のようなトーンが重なり、今日のサンマルタン運河周辺も横田さんの写真と同じ色に染まっている。(久)

5月8日までJardin d’Acclimatation

5月8日までJardin d’Acclimatation “le jardin japonais”会場にて歌舞伎の中村隼人ポートレート作品を 展示中。横田さんのURL: http://yasuphoto.fr

ショーの会場にて。

ショーの会場にて。

ポーズするのはColette の店員たち。

ポーズするのはColette の店員たち。

シンガーのレイナさん。

シンガーのレイナさん。

 

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