稲葉由紀子『おいしいパリ暦』
「フランスで実感したのは、お金は使わなくても季節感あふれる食材を堪能できることだ。毎週市場に通い、屋台を眺めて季節の移り変わりを確かめる」とまえがきで著者は書いている。 幸せ者のボクは何度か、季節に敏感な著者の、旬の食材が生き生きとしている手料理を味合わせてもらったことがある。
この一冊はフィガロジャポンの好評連載をまとめたもので、各月のおいしいものたちを紹介しながら、それを使った料理が得意なレストランが紹介されている。各ページから季節の色と味と香りがあふれでてくるようだ。この特集でとり上げたタンポポのサラダも3月の項に登場しています。