大袈裟な冒険談で周囲の人を喜ばせたドイツ人貴族ミュンヒハウゼン男爵。18世紀に生きたこの実在人物をモチーフにした文学や映画作品は、20世紀も後を絶たなかった。「フランスのディズニー」と称されたアニメ作家ジャン・イマージュも「ほら吹き男爵」として親しまれた好人物に魅せられ、1978年に映画化済みだ。
男爵は今日も貴族仲間をお城に呼び、ほら話を披露する。彼が王様の遣いで旅立てば、たちまち早足男、怪力男、暴風男と奇妙な道連れがついてくるのだった。
現在、クリスマスに合わせ本作のDVD(12.99€)が発売中だ。対象は5歳から。本作はテリー・ギリアム版『バロン』にも影響を与えているという。(瑞)