パーカッションを始めた。

 新学期、頭を悩ませるのが子供の習い事。ミラはコンセルヴァトワールで4歳からダンスとコーラス、6歳からソルフェージュを習っている。「もう8歳だから楽器もできるよ」と言うと、意外にも「パーカッションがやりたい」という返事が返ってきた。内心、無難なピアノかギターを選んでほしかったのだが、「みんなと違う楽器がいい」という言葉に、いとも簡単にほだされた。ただし送り迎えが大変になるので、残念だがミラにダンスはやめてもらった。
 当初、私は「パーカッションの授業」を勘違いしていた。コンガやボンゴのような手で叩く楽器だけを習うと思っていたら、ドラムや木琴なども含む「打楽器全般」はほぼ守備範囲だという。なんだか急に得した気分だ。それにあまり人気がない授業だから、先生だって独占できる。音楽関係の仕事に就くジルは娘の選択を喜び、「パーカッションは仕事が見つけやすい」などとのたまう。ミラも両親のように不安定稼業に就くのかと、一抹の不安がよぎらなくもない。
 さてミラも最初のパーカッションの授業に満足した翌日。以前オヴニーの取材で会った霊能者さんに5年ぶりに会った。ミラの習い事について話してみたら、「彼女はパーカッションはやめて、いずれダンスに戻る」と断言され、大いに拍子抜け。まあ天の声に惑わされ過ぎずに、本人の好きなようにやらせようとは思う。(瑞)