自動車修理費高騰に競争当局が注目

 経済活動の公正な競争を監視する競争当局Autorité de la concurrenceは、7月4日に公表した年次報告書の中で、車の修理・メンテナンス業界で公正な競争が行われていないとして、今後、調査を進め、来年3月に結論を出すと発表した。
 その報告書によると、自動車の修理・維持費は1998年から2007年の間に35%も上昇した。インフレ率の2倍に当たる。2011年5月までなら、なんと60%(国立統計経済研究所INSEE)もの上昇だ。ITやエレクトロニクス機器が多く搭載されている近年の車では、独立系の修理業者が故障の原因を調べるためのソフトウェアにアクセスしにくいことが、メーカー系修理業者を有利にして価格を引き上げている上に、部品(特にガラスやヘッドライトなど外から見える部品)も自動車メーカーの独占傾向が強く、ベルギー、スペイン、イタリアなどに比べると4割程度高いという。車の維持費に全出費の1割を充てる家計にはかなりの痛手で、1998〜2007年で家計の車維持費は50%も上昇した。これからバカンスに出かけるために車を修理しようとしている人には頭の痛い話だ。(し)