いつもこのコーナーに登場してくれるのは、仲良しのカップルが大半だ。今回は、当初予定していた二人の仲がぎくしゃくし始め、急きょ彼らの友人にご登場願った。 昨年の9月、大学のゼミで出会い、11月から付き合い始めたオレリーさんとギヨームさん。二人とも社会人1年生。月~木は資産運用会社に勤め、金曜日は金融・流通を学ぶ修士課程の学生でもある。「最初は不況のせいで学業を続けながら仕事する形になったけど、両立してきてよかったよ」とギヨームさん。オレリーさんとの出会いもあったし。何度か催された仲間内のパーティーで自然に接近。今では17区ヴィリエ駅近くの彼女の二部屋で、半同棲生活を送っている。彼は週2回、クリシー市のステュディオに戻る。「一緒に住むこともなく、将来結婚を考えるなんてありえないよ!」と彼が言えば、「完全に同棲しているわけじゃないから、寂しいと感じられる時間があるのが逆にいいの」と彼女。今がアツアツの絶頂期だろう。恋愛相手とはどこで出会うのか尋ねてみた。「メトロや街で出会うなんて聞いたことない。ほとんど学校か職場、もしくは友だちの友だちを通して知りあうよ」と声をそろえる。 さわやかで行儀よく、今どき珍しい優等生的な二人。あなたたちは信仰を持っていますか?「毎日曜ミサに行くわけじゃないけど、クリスマスのミサには必ず行くし、ふっと教会へ立ち寄りたくなる。もちろんカトリックの洗礼は受けているわ」。「僕にとって、結婚して子供をつくり家族を増やすことは重要だ」。社会性があることが、彼の一番の長所だとオレリーさんは言う。「私の家族や友人と自然に溶け込んでくれる。それが一番大切なことよ」。似たもの同士であることも、仲良しの秘訣であるようだ。 それにしても何の障害もなく、万事うまくいくというのは…。納得のいかない筆者に彼女は言う。「そうなの。すべてがこんなにスムーズに進んでいいの? と自問することがあるわ。波乱万丈な恋愛話を期待していたら、ごめんなさい」。逆に恐縮されてしまった。(咲) これから相手に期待したいことは? 前回のバカンスは? 夢のバカンスは? 最近、二人で行ったイベントは? お気に入りのレストランは? カップルとしての満足度を5つ星でいうと? |
オレリーさんはチョコレートに目がない。この冬、風邪で寝込んだとき、彼からの初めてのプレゼント。 |