フランス人の友人で、週に一度、綿棒の軸をハサミでナナメに切っておへそのそうじをするという人がいる。黒ゴマはないものの、ぽっこりとおなかが出ている人だから、ボディーソープが残って、それが固形化しおへその中にたまるらしい。別の友人は、毎日お風呂に入っても必ずホコリというか汚れがたまり、それが何日かするとフェルト状に変化すると言う。こんなことを聞いたのは初めてでちょっとビックリした。
おへその形は色々あって、もちろん生まれた時にどのように処理されたかが大きく影響するのだろうが、プクンと盛り上がった「でべそ」というのは不思議である。「でべそ」専用の手術もあり、まだまだ日本人とっては抵抗感のある手術だが、肥満体型の傾向が強い欧米人には大きな効果を発揮するようで、人気がある。
おへその形にこだわるフランス人も多い気がする。特に女の子の場合「縦べそ」はセクシー度をアップするといわれている。鼻の穴とおへその形はほぼ同じという面白い説もあり、縦長の鼻の穴はキレイで、丸い穴は魅力半減と同様に、おへそも縦長がかわいいという。へそピアスをしたい人は、自分のおへその形にコンプレックスを持っている人で、その形をカバーしたいというのが大半なのだ。夏になるとシャツをめくり上げて、抵抗なくおへそを見せて歩いていたりするのも、自分のおへその美しさに対する自信からきているのだろう。
最初に登場した友人に、先日「祖父が小さい時、おへそのゴマをとろうと突っついたり触りすぎて、おなかが痛くなり病院に行った」という話をしたら、「オリーブオイルをたらして少しほっておくと浮き上がってくるよ…」と、なんともフランス的アドバイスをもらった。(有)