ここ数年子供たちの学力低下を憂える声が強い日本。「元凶はゆとり教育にあり」ということで、昨今の風向きはもっぱら授業時間数を増やす方向に吹いている。一方その逆をいっているのがフランスだ。ちょうど昨年からは全国の公立小学校で完全週4日制がスタート。授業があるのは月火木金のみに。母としては「こんなに休んで大丈夫?」と一抹の不安がなくもない。
そのかわりというか学校のある日は、日本と比べてコマ数は少ないが、いつも6時間の授業があり相当にハード。授業は毎日16時半で終了するが、子供によってはその後に「エチュード」なるものに参加する。これは自主学習の時間のようなもので一応監督する大人が付く。宿題をみてはくれるが細かな指導までは期待できない。片親や共働きの親はエチュードに18時まで子供を預けることが多く、私もその例に漏れない。まだ6歳のミラにとっては勉強ばかりの長い一日だろう。ミラに「大変?」と聞くと「疲れるー! 勉強いやー!」との返事が。先が思いやられる。
とはいえ完全週4日制のおかげで、彼女の場合、水曜日はダンスとコーラスを習っている。週の真ん中に寝坊ができるし気分転換にもなっているだろう。さて子供の将来に良いのは日本式かフランス式か? 正直いってよくわからない。(瑞)