子供のころピクニックというと、欧米諸国の家族がする優雅な週末という、テレビドラマにでてきそうなイメージがあった。実際にパリに住み始めて、公園で多くの家族がピクニックをしている光景をみて、「おお、テレビドラマ!」と思った。何かはっきりとはわからないが、「憧れ」があったのだろう。ピクニック=家族という図式が自分にはあったようだ。いまでもピクニックというと、小学校の時の遠足の前夜のように心がおどる。では、まず家族連れで楽しめる公園の紹介から始めよう。
パリにはたくさんの公園があるが、その数ある中でも、芝生に入れるところは限られている。青空のもと寝転がってぜひ楽しみたい。15区でおすすめするの
は、アンドレ・シトロエン公園。昔のシトロエン工場跡に1992年完成。138ヘクタールの敷地内の真ん中に広い芝生があり、その周りに竹藪や花壇があ
る。セーヌ川沿いにあることから涼しげな風も吹いてくるので気持ちがいい。公園の真ん中には、大きな気球があり、大人12ユーロ(11歳以下6ユーロ)で
乗れる。150mも上空にあがるので多少恐怖感はあるが、パリが一望できるのでぜひおすすめ。公園奥ほどには、地面から水が噴き出す噴水がある。子供たちは元気いっぱいに水遊びができるので、水着を持っていくといい。夏にはイベントが開かれるので、事前に調べていくこと。特に、Festival
Sous la Plageという音楽フェスティバルがあるので、日程をあわせていくとより楽しめる。ここには、オーガニックのシャーベット屋さんがあるので、ぜひ食べて みよう。とってもおいしい。
14区でのおすすめは、モンスーリ公園。CitéUniversitaireの目の前にあるこの公園の特徴は、なだらかな地形になっていること、大きな木がたくさんあり、木陰で休めることなど。家族でいくピクニックであればいいのは、子供の遊びスペース。公園によってはボール遊びが禁止されているところもあり、チェックしておきたい。遊戯場がすでに設置されているかもポイント。この公園は、大半の人々が木陰にすわるので、真ん中の開けた部分はサッカー、バドミントン、フリスビーなど思う存分遊べるところがいい。
12区でおすすめは、ベルシー公園。こぢんまりとしており、きれいに整備されている。隠れた小道、花壇、ぶどう畑などがあり、まるで迷路のように設計さ
れているのが楽しい。公園に隣接しているベルシーヴィラージュでピクニックの後、ショッピングするのもいいだろう。
ヴァンセンヌの森にあるパルク・フローラルは、入場料夏期大人5ユーロ(子供2.5ユーロ)払うが、その分きれいに手入れがされているので、払う価値あり。夏期はパリジャズフェスティバルも週末に開催されているので、ジャズ好きの人にはさらにおすすめ。敷地内に見本市会場もあるので、興味のある見本市をやっていたならなおうれしい。さらにここのおすすめポイントは、大きな遊戯場があること。大きな滑り台やジャングルジムなどの遊具がたくさんある。他の公園の遊具より大きいのも子供たちにとってはたのしいところ。疲れたら、のんびり花を眺めるのもいいだろう。それと、おおきなトイレが公園中心部にあるのもうれしいところだ。遊技場がある公園は子供にとって楽しい
サッカーを楽しむ子供たち
天気のよい週末は家族や友だちとピクニック
■Parc André Citroën
Quai André Citroën 15e
■Parc Montsouris
2 rue Gazan 14e
■Parc de Bercy
128 quai de Bercy 12e
■Parc Floral de Paris
Bois de Vincennes 12e