子供をおんぶして買い物する、たくましきママたち。
シャトー・ルージュ駅の階段からのぼるとこのにぎわい。
パリの地下鉄4号線に乗って、北駅の次の次、Château Rouge駅に着くと、アフリカ人たちがぞろぞろと降りる。そんな彼らに付いて外に出ると、そこにたちまちアフリカ村が出現する!
その駅前では、冬から春にかけては赤ちゃんを背負った若いアフリカの女性たちが、とうもろこしを石炭で焼きながら、売っている。それが、春にはポップコーン、夏はサラルという小ぶりの茄子、袋入り落花生へと変化して、時が流れていく。
また、同じ路上で、似て非なるブランド品を立ち売りしている男たちも多く、売り手買い手がにぎやかに行き交う。駅からぶらぶら歩いていくと、アフリカの食材店、カメルーンやコンゴのレストラン、ワックス(ろうけつ染め)と呼ばれる生地を売っている店…。アフリカの愉快な喧噪が街に溢れ、通り過ぎる女性の、色鮮やかでゆったりとした服からは香の匂いが漂ってくる。
さあパリの中のアフリカに出かけよう。
アフリカ人もねばねば料理大好き。このオクラの一品のねばり方には脱帽!
構成:佐藤真 文・写真:仲野麻紀、磯貝香織、佐藤真