L’Opérette

 オペレッタの定義は「長さが様々な軽歌劇。一般的に諷刺的で、歌、合唱隊だけでなくダイアローグを使う」(研究社出版『西洋演劇用語辞典』)とあるけれど、本舞台の原作『L’Opérette imaginaire(架空のオペレッタ)』の作者ヴァレール・ノヴァリナによると、オペレッタとは「一種の愛称。演劇のすべての脂肪分が取り除かれた短い形態であり、その凝縮されたドラマの中で人間の感情は脱皮する(…)オペレッタの中の人間は不在であるからこそ感動的なのだ」
 本舞台『L’Opérette』は、ノヴァリナの原作から2幕を選び1時間半の戯曲に短縮されている。オープニングで登場人物の大半が紹介され、次の幕では彼らによって喜怒哀楽、悲喜こもごもの感情があらわにされ、歌いながら踊りながら、抱き合いながら殴り合いながら…めまぐるしく場面が展開していく。そしてオペレッタに欠かせない音楽。生バンド(パーカッション、バイオリン、チェロ、アコーデオン、ピアノ)が奏でるのは、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、モーツァルト、シューベルト、グノーなどの名曲で、そこへノヴァリナのテキストにメロディーをつけたオリジナル曲が加わる。耳慣れてくると、登場人物たちが放つ、ノヴァリナのテキストの中に潜む音楽に気づき「こういうオペレッタもあったのね!」と新鮮な感動をおぼえる。これといったストーリーはないが、登場人物の中に一人「死すべき人間」というのがいて、こいつがことあるごとに皆の邪魔をする。死を意識しながら生を喜ぶのが人間の性(さが)というならば、今の生を謳歌すべくノヴァリアのオペレッタを楽しみたい。演出はマリー・バレとジャン・ベロリーニ。(海)
12日まで。月火金土20h、木19h、
日17h。10e-21e。
Théâtre de la Cité Inernationale :
17 bd Jourdan 14e 01.4313.5050

 


 

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