想像力が刺激される。”Eija-Liisa Ahtila”

ジュ・ド・ポーム。月休。3月30日迄。


G A L E R I E: Alain Blondel
 共同経営者3人と1971年に作った近代美術の画廊が消滅後、それを引き継ぐ形で、ブロンデル氏が1978年に創立した。1967年の出会い以来、タマラ・ド・レンピッカが死ぬまで彼女を紹介し続けたのがブロンデル氏だ。1999年にはカタログ・レゾネを出している。「今の時代に忘れられた1930年代の作家には、いつも興味があった」と言う。
 画廊経営の前は映画作家だったという変わり種。それも美術専門で、1964年に、ギマールについての映画 “Hectorology” でベネチア映画祭の短編映画部門で金獅子賞をとったという実力派。
 主に扱っているのは具象絵画だ。夢幻的なレアリスムのものが多い。「現実を超えたものを探している作家が好きです」とブロンデル氏。
 開催中のクリスチャン・ルノンシア展にも、その好みが現れている。一見、しわくちゃの紙や、ダンボールでできた封筒に見えるが、実は木の彫刻で、近づくと木肌が浮き出ている。表現されたものと素材の組み合わせの意外性に意表を突かれる。日本でも評価が高い作家だ。(羽)

128 rue Vieille du Temple 3e
www.galerie-blondel.com
ルノンシア展は3月1日迄。

今月は写真展がおすすめ
●Saul Leiter (1923-)
 神学を学んだ後、絵画の道に進み、その後写真を選んだアメリカ人写真家。自宅の周りを撮ったニューヨーク風景は絵画性が強く、アンティミスムが漂っている。ヴュイヤールとボナールが好きだというのが納得できる。4/13迄(月休)。
Fondation Henri Cartier-Bresson (HCB) :
2 impasse Lebouis 14e

●Frédéric Marsal

 頭を垂れたチューリップの花瓶の中に立つ男。田舎道の真ん中に立つ人と、人がいない同じ風景の2枚組。古いアルバムのような小さな白黒写真の中に、不思議の国のアリスのような奇妙な世界が広がる。2/16迄。
Galerie Chambre avec vues :
56 rue des Plantes 14e

●Shoji Ueda (1913-2000)
 日本が誇る鳥取生まれの写真家、植田正治の回顧展。子どもの写真にも昔の風景にも、悲しいほどの懐かしさがあるが、時を越えたモダンさのおかげで、センチメンタルになっていない。砂丘を撮った作品は非現実的な美しさ。3/30迄(月火休)。
Maison Européenne de la Photographie :
5-7 rue de Fourcy 4e

●Hans Jörg Glattfelder (1939-)

 フランスではあまり知られていない、スイス人抽象画家。60年代は、イタリアで前衛芸術運動に加わった。不均衡な菱形と、その中に描かれた小さな正方形が、見えない立体感を作り出す。計算された作品が、目の前で遊んでいる。見る方向によって色が変わっていく立体作品も。2/9迄。
Galerie Lahumière : 17 rue du Parc Royal 3e


 

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