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G A L E R I E: Alain Blondel | ||
共同経営者3人と1971年に作った近代美術の画廊が消滅後、それを引き継ぐ形で、ブロンデル氏が1978年に創立した。1967年の出会い以来、タマラ・ド・レンピッカが死ぬまで彼女を紹介し続けたのがブロンデル氏だ。1999年にはカタログ・レゾネを出している。「今の時代に忘れられた1930年代の作家には、いつも興味があった」と言う。 画廊経営の前は映画作家だったという変わり種。それも美術専門で、1964年に、ギマールについての映画 “Hectorology” でベネチア映画祭の短編映画部門で金獅子賞をとったという実力派。 主に扱っているのは具象絵画だ。夢幻的なレアリスムのものが多い。「現実を超えたものを探している作家が好きです」とブロンデル氏。 開催中のクリスチャン・ルノンシア展にも、その好みが現れている。一見、しわくちゃの紙や、ダンボールでできた封筒に見えるが、実は木の彫刻で、近づくと木肌が浮き出ている。表現されたものと素材の組み合わせの意外性に意表を突かれる。日本でも評価が高い作家だ。(羽) |
128 rue Vieille du Temple 3e |
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