7639人 国民議会議員選挙が6月10日と17日に行われるが、577の選挙区に7637人が立候補した。5年前の8444人よりは10%減。ほとんどの党が候補者の男女均等を唱えているだけに、女性候補は3177人で、41.6%を占める。立候補者の平均年齢は50.2歳。最若年候補は23歳。最高齢候補は86歳。最近の世論調査によれば、大統領選挙勝利の勢いに乗った民衆運動連合(UMP)が、前回をさらに上回る400議席を超える可能性が大。 170種 |
第60回カンヌ映画祭は5月27日に各賞が授与され、閉幕した。最高賞のパルムドールは、チャウセスク政権下のヤミの中絶問題を描いたルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督(39)の『4カ月と3週間と2日』が獲得。次席のグランプリには河瀬直美監督(37)の「殯(もがり)の森」。第60回記念賞が米国のガス・バン・サント監督のこれまでの作品に与えられた。 |
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●5月16日に大統領権限委譲、支持率良好 5月16日、大統領を2期12年務めたシラク氏のエリゼ宮退去、サルコジ新大統領への権限委譲のセレモニーがおごそかに行われた。サルコジ大統領は就任演説で、公約の遵守、モラル・労働の再評価、寛容、秩序、権威、過去の政治との断絶など12の公約を掲げ、シラク大統領時代との決別を印象づけた。27日に発表されたIFOPの世論調査では新大統領の支持率が65%と、ドゴール大統領以来の高率。 ●フィヨン新内閣、男8人、女7人 サルコジ新大統領によるフランソワ・フィヨン前教育相の首相任命を受けて、新内閣メンバーが5月18日に発表された。国務大臣はアラン・ジュペ元首相のみで環境・持続的開発相に。その他の閣僚は、ジャン=ルイ・ボルロー経済・財務・雇用相(急進党)、ミシェル・アリオ=マリ内務・海外領土・地方自治相、ベルナール・クシュネール外務・欧州問題相(社会党)、ブリス・オルトフ移民・同化・国家アイデンティティ相、ラシダ・ダティ法務相、グザビエ・ベルトラン労働・社会関係・連帯相、グザビエ・ダルコス教育相、ヴァレリー・ペクレス高等教育・研究相、エルヴェ・モラン国防相(元UDF)、ロズリーヌ・バシュロ保健・青年・スポーツ相、クリスチーヌ・ブタン住宅・都市相、クリスチーヌ・ラガルド農業・漁業相、クリスチーヌ・アルバネル文化相、エリック・ヴルト予算・会計・公務員相。そのほか閣外相4人。(特定した以外はUMP又は無所属)クシュネール氏の入閣について、社会党は「左派の揺さぶりを意図したもの」と批判。 ●バイルー氏、新党で総選挙に500人立候補 5月10日に新党〈民主運動〉(MoDem)を結成したバイルー氏は17日、6月の総選挙に535人の候補を立てる意向を明らかにした。一方、総選挙でUMP中心の〈大統領多数派〉に加わることを決めた元UDF所属国民議会議員22人は、モラン新国防相が中心になって、〈大統領多数派〉内に新中道グループ〈欧州自由社会党(PSLE)〉を結成し、約80人の候補を立てる予定だ。 ●中学生2人が連絡取りあい、同時自殺未遂 5月24日19時半頃、コルシカのアジャクシオで、女子中学生2人(14歳と15歳)が、それぞれ自宅アパートの窓から飛び降り自殺を図った。2人は病院に運ばれ重傷。2少女は地元中学3年生の同級生で、飛び降りる前に電話で示し合わせていた模様で、クラスに自殺希望者のリストが回っていた形跡がある。25日にも同中学の女子生徒が自宅から飛び降りようとしたが、警察が介入して未然に防いだ。 |
●SNCFとドイチェバーンが提携 SNCFとドイチェバーン(独国鉄)は5月25日、合弁会社〈アレオ(Alleo=Alliance Est-Ouest)〉を設立して事業提携する契約にパリで署名した。仏独間のTGVとICE(独高速列車)を6月10日から共同運行することによって、2012年までにパリ=フランクフルト間を現在の6時間15分から3時間50分に、パリ=シュトゥットガルト間を現在の6時間から3時間40分に短縮し、利用者を現在の倍の600万人にする予定。 ●来年から医療費の非払戻し金10ユーロ バシュロ保健相は5月27日、2008年から年10ユーロの医療費非払戻し金を設けると明らかにした。診療、検査、薬、入院それぞれについて1世帯につき年10ユーロずつで、来年度予算法案に盛り込み、今秋の国会で審議される。低所得世帯には免除・減額措置も設けられる予定。この措置はサルコジ大統領の公約によるもので、59億ユーロに上る健康保険赤字の削減のため。
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