幼稚園の連絡帳に疑問。 N° 599 連載コラム 2006-11-15 フランスの新学期は秋。ミラも9月から近所の公立幼稚園に通うようになった。ああ、うちのチビさんもついに入園かあ、と感慨も深い。ところが初日は、入園式らしきものは何もなく、教室に子供を送り届けてそれで終わりなのだ。あっけなさすぎるので、せめてもと建物の前で記念撮影をしてみるが、そんなことをする浮かれた親は、どうも私だけのようだった。 ミラも最初の二日だけは、見知らぬ人の中に投げ込まれる不安で、「ママ、行かないでぇ」と、床に転がり派手な泣きのパフォーマンスを披露していたが、三日目以降はすっかり慣れたもの。こっちを見てバイバイできる余裕も身につけた。 さて、フランスにも連絡帳があるが、これが私には不思議な代物だ。連絡事項が書いてある紙が、どんどんノートに糊付けされ増えていく。どうも資源の無駄にしか思えない。それに自分が子供だったころは、連絡帳というのは、もう少し先生の直筆メッセージなどがあった気がするのだが、今はすべてパソコン打ちされコピーされた紙のみだ。個々の子供についてのコメントがあるわけでもない。そして最後に連絡事項を親が読んだかどうかをサインして返す。なんだか事務的で寂しい。もし日中の娘の様子を知りたければ、自分で機会を見つけて先生方に接近しなければならない。親の方も積極的に動きなさい、ということだろうか。(瑞) Share on : Recommandé:おすすめ記事 ミラとバカンスに出発した。 当たり前、とは限らない。 限りなく義務に近い寄付。 重過ぎるカルターブル。 スポーツウェアで登校。 ミラがラブレターをもらった。