郵便配達夫ディディエさん

連休の週末を使って〈音楽祭〉を開催する。

休みにはシャンパーニュ・アルデンヌ地方のカトリーヌさん(やはり郵便配達の仕事をし生活を共にしている)の家に行くことが多い。母方の家族が営農してきた敷地内には今でも弟が住んでいる。家を改修したり、壁に絵を描いたり、庭いじりをする。
ここ十数年来、年に一度、この家に友人を80人くらい招くのが恒例になった。春先の連休の週末を使って、友人たちが夜な夜な音楽を奏でる〈音楽祭〉。主催者ディディエさんは毎年ポスターまで作って客を迎えるのだ。音楽だけでなくパン作り、陶芸、詩や料理など、各自が得意なものを他のゲストたちに披露し、分かち合う。
〈田舎の家〉以外に遠出する時は、ブドウ栽培をする友人たちの顔を見に行きがてら収穫を手伝ったり、地方の酒蔵をいくつも訪ねてワインを味わったり。今年は4年に一度の〈人形劇祭〉に参加する友人夫婦の手助けをするつもりだ。
2、3年に一回、もっと遠くへ行く。マダガスカルのミュージシャンの友人が村の儀式に招待してくれることも。情勢不安定で断念したが、レバノンでのバイク旅行計画もあった。お金は必要以上は要らない。だから〈好きなことをやる時間〉を優先しようと、ディディエさんたちは、アパート購入の支払いが終わってから、就労時間を従来の80%にし(給料も80%、手取りで1200ユーロに)、月に一回、4日間の連休をとれるように調整した。多くの人がバカンスをとる7、8月もパリで働くが、年中、小刻みに休みをとる。私たちも夏休み中、絵はがきを届けてくれる配達員さんが必要なのだ。(清)

舞台設置に汗を流すディディエさん。



ディディエさんと一問一答

好きな政治家、嫌いな政治家?
強いて挙げればジョゼ・ボヴェ。極左のブザンソノは郵便配達夫だけれど、トロツキストは悲壮感がありすぎて好感が持てない。嫌いなのはサルコジとロワイヤル。でも、それぞれが毎日どう振る舞うかで社会が変わっていくと思っているし、政治家にはあまり期待してないから選挙は棄権。

好きなテレビ番組、ラジオ番組?
ARTEの水曜の歴史番組 “Mercredi de l’Histoire”。ラジオでは、France Interの世界を旅するルポ番組 “La-bas si j’y suis”。

好きな料理は?
すごい難問だな! 好きなのは焼き栗! 料理じゃないけど、料理と同じくらい楽しめる。チーズすべて、ワインすべて。魚も肉も…。デザートではクレーム・ブリュレ。

パリのいいところ、悪いところ?
村が集まっているようなところ。人間が住みやすいスケールの町だと思う。嫌いなのは車! ドライバーの自己中心的なところにウンザリだ。

夢のパカンスは?
南極!

生まれ変わっても郵便配達夫?
さあねぇ! ミュージシャンかワインの作り手になりたいな! 生きもの相手の、喜びを分かち合う美しい職業だよ。

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