充実した内容を誇るパリ郊外サンドニ市の音楽祭は、クラシック音楽のシーズンが終わりに近づく6月に開催されるので、ファンにはありがたい。せっかくなら古いゴシック建築でバラ窓が美しいサンドニ大聖堂Basilique de st-Denis内でのコンサートに出かけてみたい。 5日と6日は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、フランス国立管弦楽団の演奏でマーラーの交響曲第2番『復活』。ソプラノはクリスティーヌ・シャファー、メゾソプラノはマリ=ニコル・ルミュー。 8日と9日は、大聖堂にふさわしい、ヴェルディの劇的なレクイエム。チョン・ミュンフン指揮、ラジオ・フランス国立フィルの演奏。人気上昇中のテノール歌手ロランド・ヴィラゾンに注目。 15日は、クルト・マズール指揮、セルゲイ・ハチャトリアンのバイオリン、フランス国立管弦楽団で、ショスタコヴィッチのバイオリン協奏曲第1番とドヴォルザークの交響曲第9番『新世界』。 20日は、ヴィヴァルディの宗教カンタータや協奏曲。オッタービオ・ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナの演奏で、独唱はソプラノのサンドリーヌ・ピオ。 いずれも20h30。 |
28€-55€/16€-21€(割引)。 Basilique : 1 rue de la Legion d’Honneur, Saint-Denis M。Saint-Denis Basilique www.festival-saint-denis.fr
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★★★Sanseverino マヌーシュ・スウィング・ギターの名手でもある自作自演歌手のサンセヴェリーノは、初CD『タンゴ・デ・ジャン』のヒットで日本でも人気上昇中。芸人気質でどこかふざけたようなキャラクターが売り物の彼は、マヌーシュ・スウィングを基調にいなせなパンク・ロックで歌いまくる。また、アカデミー・シャルルクロ・ディスク大賞や仏音楽大賞のステージ部門新人賞を受賞する活躍ぶり。昨年は2枚目のCD『セネガレーズ』を発表。歌詞の内容といいステージといい痛快です。(南) |
22~24日、28日~7月2日/20h。 23.10€(Fnac/Virgin)。 La Maroquinerie: 23 rue Boyer 20e 01.4033.3060 |