OVNI 589 : 2006/6/1

サルコジ内相提案の移民法改正案に対しアフリカで反対の声…。

「移民を選別するという考え方は、奴隷売買時代を思わせる。あの時代は西欧に連れて行くために、奴隷商人たちは歯が丈夫で頑丈なアフリカ人を選別していた」
コートジボワール出身のレゲエ歌手アルファ・ブロンディ。

「セネガルは教育のためにすべてを犠牲にしてがんばっている。それなのに、フランスは、学業を終えた若者たちをフランスに引っ張っていくというのか。賛成できない」

セネガルのワッド大統領。

30.3%
Inpes(保健教育国立研究所)の発表によると、2005年に、緊急避妊ピルを服用した15歳から19歳の女性は同世代の30.3%に達した(2000年は12.2%)。この緊急避妊ピル〈Norlevo〉は、避妊の処置をとっていなかったり、コンドームが破損したり、あるいは避妊薬を服用し忘れたりした場合に内服するものだが、成功率は、性交渉から24時間以内なら95%、48時間以内なら85%、72時間以内なら58%。緊急薬なので薬局で処方箋なしで買うことができる。未成年者は無料。学校の保健室にも常備されている。

276人
法務省の発表によると、2004年度に重罪院で無罪判決を受けた被告は276人(一審で241人、控訴で35人)。2000年から重罪院での裁判も控訴できるようになったが、それ以来、無罪判決の件数は2001年が146件、2002年が160件、2003年が181件と毎年増えている。陪審たちが「疑わしきは罰せず」の原則に従うことに抵抗が少なくなってきたことが原因とみられている。

4.36km
パリで一番長い通りはrue Vaugirardで4.36km。一番短い通りは2区にあるrue Degresでわずか5.75m。


5月17日、航空母艦〈クレマンソー〉が大西洋岸の軍港ブレストに帰還した。
同艦は2002年末に解体が決定され、2003年アスベストの除去作業が、一部南仏トゥーロンで行われていたが、環境保護団体の反対で中断。インドの解体業者へ委託されることになった。
アスベスト除去が十分に行われていないことを理由に、インド最高裁が解体を許可しなかったため、母国への帰途についていた。
●AZF事故、専門家が報告書を提出
 2001年にトゥールーズで起きたAZF(トータル子会社)の爆発事故について捜査している予審判事は、5月16日、4人の専門家の報告書を原告側に提出した。この報告書によると、事故は作業員の手違いで塩素と硝酸アンモニウムが混じったため、と結論づけている。また、この2つの化学物質の混合が危険であることが認識されていなかったため、安全対策が十分でなかったとした。さらに、これらの物質が入っていたのと同じタイプの袋などの証拠品が紛失していることも挙げ、証拠隠滅、捜査妨害のおそれがあることも指摘している。
●移民法改正案、国民議会で可決
 サルコジ内相が提案する移民法改正案が、5月17日、国民議会で民衆運動連合(UMP)と一部の仏民主連合(UDF)議員の賛成で可決された。6月に上院での採決を経て、再度両院で審議・採決される予定だ。最初の滞在許可証取得のために公民教育(および必要な場合は仏語習得)を義務付ける同化契約、フランス人の配偶者の正規滞在許可証(10年)取得まで3年必要、不法移民が10年間の滞仏を証明すれば滞在許可証を取得できる措置廃止、学士号を持ち、修士号を修めるために来仏した学生には2年間の滞在許可証の交付、移民政策に関して政府に答申する移民評議会の設立などが盛り込まれた。研究者や技能・資格を持つ移民を優先する〈選抜された移民〉政策を推進する内相は、17日からマリ、ベナンを歴訪。各地で仏移民政策反対のデモが行われた。
●チャンピオンズリーグ、バルセロナ優勝
 5月17日、スタッド・ド・フランスで、サッカーの欧州チャンピオンズリーグの決勝戦が行われ、西バルセロナが英アーセナルを2−1で下し、14年ぶり2度目の優勝を果たした。バルセロナは前半で1点リードされたが、後半で逆転勝利した。バルセロナは国内リーグでも7日に2年連続の優勝を達成した。
●アルメニア人虐殺否定禁止法
 トルコによる1915年のアルメニア人虐殺を否定する言動を罰する法律(社会党提出)が5月18日、国民議会で審議された。ドゥスト=ブラジ外相は、「トルコから非友好的とみられ、仏企業が多数進出しているトルコでのフランスの影響力を弱める」として、この法案に反対を表明した。ドブレ国民議会議長は審議を中断し、採決を回避。議場は一時騒然とした。国民議会前で数百人が法案支持のデモを行う一方で、アンヴァリッド周辺ではトルコ人コミュニティーが反対のデモを行った。
●EADSの工場閉鎖問題に政府が介入
 欧州航空防衛宇宙会社EADSの子会社ソジェルマ(航空機整備)のジロンド県メリニャック工場の閉鎖問題で、5月23日に同工場を訪れたドヴィルパン首相は、「国は解決策を見つけるための支援をする」と宣言。EADSは12日に1110人の雇用喪失につながる同工場閉鎖を発表しており、労組の反対運動が高まっていた。ブルトン経済相も「EADSのやり方にショックを受けた」と、政府に事前の説明がなかったことを批判。5月24日、EADSの株主ラガルデールグループのアーノルド・ラガルデール氏は、首相との会談後、500人の雇用を維持し、その他は転属を保証する用意があると表明。しかし、労組はメリニャック地方での雇用維持を要求、反対運動を継続。