ミラが2歳になり日本へ一時帰国した時のこと。母はミラの大きなお尻を見て「まだオムツ?」と顔をしかめる。私は幼稚園入学前、つまり彼女が3歳半になるまで取れればいいと考えていたので母の反応に驚いた。だが焦らせるのも面倒なので、自分のペースを守ることに。
そういえばベビーカーも、日本人ママの方が早くやめさせるようだ。フランスだとベビーカーに乗った4、5歳位の子とすれ違うことも珍しくない。ミラの場
合は自分から歩きたがったので、最近は遠出以外ベビーカーの出番はない。その方が私もうれしい反面、忙しい時は「ベビーカーなら早く着くのに」と意地悪な
気持ちもこみ上げる。でもここは我慢。なるべく子供のペースを尊重する心の余裕が大事なのだろう。
というわけで、都合がいい時のみフランス式
(=赤ちゃん卒業を焦らない)を踏襲する私だが、最近ついに保育園でオムツ卒業に積極的に手を貸すようお達しが出た。しょうがないので重い腰をあげ、家で
も訓練開始だ。しかしミラは保育園だと一日中パンツだけでいられるのに、家に帰るとお漏らしをする。昨日も布団の上でご失態。日本なら太陽の光で布団を乾
かすが、わが町では景観を乱さぬよう外に向かって布団は干せない。娘のお漏らし布団をポカポカのお日様に向って干すのが楽しみだった自分としては、ちょっ
と味気ないのだが。(瑞)