心理カウンセラーに助けられた。

 ミラの態度で困ることがあった。自分の髪を多量にひっぱって抜いてしまうのだ。例えば、私が夕食の支度中、「今は忙しいから遊べないよ」と言った時など、不満そうに無言で髪をむしり始める。ジルも私も髪が薄い方なので、見ていて余計にハラハラ。思わず、「キャー、パパみたいに禿げるから止めなさーい!」と慌てて止めさせようとするが、効果はない。
 そこで、保育園に週一回来る心理カウンセラーに相談してみることに。まずすぐに、「子供がしかける罠にのらないこと」と諭される。つまりミラは、料理中の私の気をひこうと、自分の髪をむしるのだ。そんな彼女の態度に、私がすぐに過剰反応すると、それは子供の思うつぼ。「ママの驚くのが楽しくて、せき込む癖のある子までいる」のだとか。そして大切なのは、言葉による説明。たとえ子供が1歳だろうと、「料理が終わってから相手するからね」とはっきりと説明するのだ。このフランスの言葉重視の傾向は、有名な心理学者フランソワーズ・ドルト(551号の本特集でも紹介)の影響も大きいだろう。日本では、何も言わずに抱っこする方が、しっくりする時もあるものだが。
 その後、ハゲになりそうなミラの頭を心配しつつ心理カウンセラーの助言を守って行動したところ、二週間目にはミラの困った態度は、すっかり直ってしまったのだった。(瑞)

数千年前に生きた恐竜の世界にもドラマがあるんだなー。
●Le Festin des dinosaures
 寒い日曜日、娘の友達の母親から「Palais de la decouverte(発明・発見博物館)で面白い恐竜展やっているんだって、行かない?」と誘われた。なんでも実物大の恐竜たちが動くんだって、ふーん興味深いなー。で、結局5、6歳の子供6人を引率して行くことに。
 午後3時、Palais de la decouverteの正面壁面に飾られた恐竜の「ガオー!」という挨拶に迎えられ、列に並ぶこと約20分間で中へ。「恐竜、恐竜!」と興奮して叫ぶ子供たちの声に親の心もはやる。いざ会場へ!
 すぐ「ワー !」とみんなが声を上げる。卵を狙う肉食恐竜ドロメオザウルスの攻撃に抵抗する草食恐竜エドモントザウルスの母親が目の前にいる。ほえる、威嚇する、卵から赤ちゃんの頭がのぞいてきょろきょろあたりを見回す、恐竜のまぶたがまるで悲しみを表現するように閉じたり開いたり…わーっ、数千年前に生きた恐竜の世界にもドラマがあるんだなー、と感動しているのは親だけではない。子供たちも口をポカーンと開け、目をキラキラさせながらこのシーンに見入っている。
 今回の主役はT-REX (そういえば、同名の音楽グループがいましたね~)ことティラノザウルス・レックス。展覧会は「T-REXは攻撃性の強い恐竜か、それとも死体を食べて生きた恐竜か?」と訪問者に問いかける。さてその答えは?各自探して、会場出口の投票箱に入れましょう。ヒント:4つめのジオラマでT-REXは腹をぱかっと割られたトリセラトプスの屍をおいしそうにつまんでいました(これは子供にはちょっと刺激が強いかもしれない…)。
 ところで、この展覧会はロンドンの自然科学博物館から巡回してきました。素晴らしい恐竜ロボットを作ったのは、日本のココロという会社です。その社名が示すとおり、今回の恐竜たちにはまるで「ココロ」があるかのように表現豊か、で大人も子供もみんな満足。4月23日迄。(海)

Palais de la decouverte : Avenue Franklin
D.Roosevelt 8e 01.5643.2020
www.palais-decouverte.fr
火-土9h30-18h、日祭10h-19h。 
6.5e/4e(割引料金)。