Les Gobelins駅界隈(13区) N° 574 2005-10-01 伝統をかたくなに守るゴブラン製作所へ。 季節を感じる並木道の散歩も気持ちがいい。 レ・ゴブラン駅(7号線)にその名を冠しているゴブラン織物製作所へ出かけよう。その歴史は古く、1440年、染色職人ジャン・ゴブランがビエーヴル川の岸辺に仕事場を築いたことに始まり、その後、ルイ14世に命じられたコルベールが1662年、ここに王室タピスリー製作所を設立させたのだそうだ。 Manufacture des Gobelins 作品のほとんどがコンテンポラリーアート。 入り口で見学を申し出ると、中庭を抜けて奥にあるチャペルで入場券を買って下さいとのこと。敷地内へ足を踏み入れると、そこは別世界! 大通りの雑踏から離れ、どこかの田舎の小村へ迷い込んだかのようだ。 Veltis 業務用ユニフォームならココ。作業用つなぎや白衣などの服、作業靴、ギャルソン用の財布やエプロンなど揃う。 淡々と作業に励む織物職人さんたちの様子をうかがいながら、熱心なガイドさんの説明に耳を傾ける。ゴブラン製作所といっても、長らくシャイヨーの丘にあった1602年設立のサヴォヌリー製作所と、1664年設立のボーヴェ製作所がゴブランに合併したもの。ゴブランでは竪機(たてばた)で、ボーヴェでは臥機(ねばた)でタピスリーを織り、サヴォヌリーでは竪機で絨毯を織る。自然光のもと、鏡で下絵を追いながら作業するさまは、17世紀の手法さながらだ。ただし作品の下絵のほとんどがコンテンポラリーアートなのに驚く。仕上がった作品はすべてが国の所有物となり官邸や大使館に飾られるそうだ。 Chateau de la Reine Blanche 中庭を挟んだ向かいの建物に微笑ましいネコ用のドアと昇降ハシゴを発見!(写真上) ねじれた柱が印象的な 〈ネジ階段〉。(写真左) 見学後は製作所の裏側、ビエーヴル川だったベルビエ・デュ・メ通りをたどってレーヌ・ブランシュ館へ。最近になって修復されたこの館は、かつてゴブラン家の所有だったこともあり、染色工房だった頃を偲ばせる展示も見られる。(月) Manufacture de Beauvais 水平型の織り機が特徴。 広く光溢れるアトリエ。 Manufacture de La Savonnerie 上質の羊毛を使って絨毯が制作されている。 on aime musees ●Manufacture des Gobelins 1 見学は火水木の14h/14h45(毎回30人まで)。8€(25歳以下6€)。 42 avenue des Gobelins 01.4408.5200 www.monum.fr ●Chateau de la Reine Blanche 2 水 : 14h/15h/16h/17h、日 : 10h/11h/12h/15h/ 16h/17h。入場無料。 4 rue Gustave-Geoffroy restaurants ●l’Anacreon 3 メニューから自由に選べるフルコース32€。日月・水昼休。 53 bd St Marcel 01.4337.7118 ●Le Petit Marguery 4 映画や小説の舞台となった店。昼コース23.2€~。日月休。 9 bd de Port Royal 01.4331.5859 ●Virgule 5 気軽に行ける。ワインまたはデザート付昼コースが10€ ! 水休。 9 rue Veronese 01.4337.0114 boutiques ●Veltis 6 給仕・料理人の仕事着や小物など。日休。 53 avenue des Gobelins 01.4336.1010 ●Stock Andre 7 おなじみアンドレの靴が安い。日休。 31 avenue des Gobelins 01.5543.0574 hotel ●La Demeure★★★ 8 広くシックな雰囲気のロビーや個室が贅沢。サイトで大幅な割引予約あり。 51 bd Saint Marcel 13e 01.4337.8125 F:01.4587.0503 www.hotel-paris-lademeure.com S : 145€ / W : 175€ / 朝食 : 13€ Share on : Recommandé:おすすめ記事 電子タバコの普及にも ひと役かっている。 故郷アルジェリアにちょっと似ている。 「多様で多彩」な地区。 本物のショコラに導かれて。 肉体と精神のコントロールは自転車で。 コミュニティの連帯感。