フォンテーヌブローの南に位置するラ・ロワンテーヌ館で室内楽フェスティバル。世界各地で活躍している音楽家が集まり、モーツァルト、ブラームス、シューマンなどを中心にしたプログラムの演奏会が週末に行われる。 カナダ、リトアニア、スペイン、イギリスなど、所属オーケストラや背景の異なる音楽家たちがいっしょに滞在し、練習を重ねていく。バイオリン、チェロ、ピアノ、ビオラ奏者の9人からなる編成だ。企画の中心になっているのは、ヨーロッパ室内楽団のバイオリニストであるソリエール・アキさん。ほとんどのミュージシャンは、国際音楽祭Music Seminar de Prussia Coveなどで、いっしょに演奏をしたことのあるメンバー。 1790年に建てられた館には1万平米の庭があり、3000本のバラが花を咲かす。広大な空間で、新たな交流と創作のひとときを創り出していく。かつてサロンで音楽会が開かれていたことを彷佛させながら。 文化に関心の深い日仏の有志により今年2月に設立された〈シューべーシアード〉という協会が主催で、今後もアルゼンチンタンゴ、整体と音楽、オーボエマスターコースなど、音楽を中心とした幅広い活動が計画されている。(尚) |
24日/17h、25日/11h。 15€(子供無料) 予約・問い合わせ:06.2285.1186 La Loingtaine : 40 rue Grande, Sorques, Montigny-sur-Loing 01.6445.8314 |
●モリ・カンテ マリのコラ奏者モリ・カンテは、フランスでのアフリカンポップス流行の先駆けとなったミュージシャンの一人だ。最近は、再び伝統的な音作りを目指していてちょっと聴き逃せない。 24日/20h。20€。 |
Theatre du Chatelet : 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840 |
★★★ “Marie chante laforet” 映画「太陽がいっぱい」にアラン・ドロンと共演していたころのマリー・ラフォレは神秘的でまばゆいほど美しかった。70年代には『風に吹かれて』、『朝日のあたる家』などの仏語ヴァージョンが次々とヒット。中でも「ヴィアン・ヴィアン」が印象的だった。”Viens, Viens, c’est une priere. Viens, Viens, pas pour moi mon pere. Viens, Viens, reviens voir ma mere. Viens, Viens, elle meurt de toi.”(来て、来て、お願い。私のためではなく、お父さん。来て、来て、お母さんはあなたを慕い死にそうよ)。彼女にとって30年ぶりの公演。感傷的とも思える魅惑の声がよみがえる。(南) 17日迄/21h。16.80€~75€(Fnac)。 |
Bouffes Parisiens : 4 rue monsigny 2e |