音楽にも革新的な姿勢。
ナンシー郊外Vandoeuvreで5月に開催される即興ジャズ中心の〈Musique Action〉、ナンシー市内で10月に開催される〈Jazz Pulsations〉、どちらも全国からファンが集まる一流のフェスティバルだ。今回は、即興音楽普及に情熱を注ぐEmil 13(www.emil13.fr)が毎年企画している〈Les 100 ciels〉がお目当てだ。
スタニスラス広場裏にあるレストラン、Vaudemontのテラスでお昼ごはんと思ったが、ちょっと肌寒かったので、「ゴージャスな夜」という雰囲気の店内に入って13eurosのコースをとった。食後は、ナンシーの旧市街を散歩。思ったより閑静で、心が安まるひとときだった。そのあとは、バスに乗って15分ほどの郊外にある植物園Jardin Botanique du
Montetへ。開催中の〈オレンジ展〉は大したことはなかっが、オニバスなどがある温室がみごと。起伏のある広い庭園で汗をかき、スイレンの花が咲き乱れる池のほとりのベンチで休憩。 コンサートまでまだまだ時間があったので、P’tit Rêneというバーにはいり込んでジンフィズを一杯。小トマトやタプナードなどのおつまみもたっぷりついてきてシアワセな気分。コンサート会場のMJC Lillebonneは、旧市街にある美しい建物で、全体が文化センターとなっているのだそうだ。受付にいたモードさんなどEmil 13のメンバーには、好きでやっている人たちならではの元気な笑顔があった。クラシックのトリオのあとのレイモン・ボニのギターソロが、即興でいてジプシーならではの歌心があって、心の底から感動。終わったら午前1時。ミュージシャンたちとテーブルを囲んでメンバー手作りの夜食も味わって10euros(!)でした。
翌日は、町の東にある運河沿いを散歩してから、1910年に建てられルイ・マジョレルが内装にあたったBrasserie Excelsiorで22.4eurosのお昼のコースをとった。ナンシー名物ミラベルのチャツネつきフォワグラなども食べられて満足満足の旅。(真)