パリ18区にあるアフリカ街。



地下鉄Ch液eau Rouge駅から出ると、そこに〈Marche Dejean〉がある。その市場の八百屋には、ニンジンやリンゴの隣に、サツマイモ、タロイモ、ヤマイモなど、アフリカ人が好物のイモ類、ねばねばソースの素になるオクラ、各種の超辛唐辛子、マンゴー、巨大なアボカド、サボテンの実、フレッシュなナツメヤシの実…。魚屋にも、カピテーヌのようなアフリカ海岸で獲られた魚が並んでいる。友人のセネガルのミュージシャン、ワジスさんもチエブ(魚の入った混ぜご飯)を作るときは、ここまで買い出しに来るそうだ。というわけで、周りで品定めに真剣なお客さんもほとんどがアフリカ人だ。
でもここはアフリカの入り口でしかない。そこから交錯しながらクモの巣のように伸びる狭い通りには、アフリカ料理に欠かせない干し魚や各種の粉、油、調味料を並べた乾物屋、アフリカ人が料理を盛り付けたり、運んだりする大きなホーローびきの洗面器などを売っている金物屋、さまざまなモチーフのジャワ更紗で美しく飾られた生地屋兼仕立屋、数時間かけてアフリカ風に髪を編んでくれる美容院、何軒かのレストランなどが軒を並べている。
ぶらぶらと歩いているだけでアフリカの匂いに染まっていくようだ。(真)

ナマズ、真っ赤なタイ、熱帯魚のようなきれいな魚…。この写真は1年前のものなので、なつかしのフラン表示です。
photos : S.B.