セーヌのほとりでタンゴ。



パリジャンが踊るタンゴは、やっぱりマナーが悪いかもしれません。たとえば、ダンスフロアの流れを乱したり、ステージ用やコンクール用の振り付けで踊って周りに迷惑をかけたり…。本場アルゼンチンでは退場を言い渡されるかもしれませんが、これがパリ流なのでしょうか。
パリにはタンゴを踊れるカフェ・レストランや老舗のディスコがいくつかありますが、天気のよい夏の日にはセーヌ川のほとりに行ってみましょう。 
5区のQuai Saint Bernard沿いにある Square Tino Rossi を歩いていくと、セーヌ川にせり出している円形劇場のミニチュアのような三つの広場が見えてきます。タンゴが踊られているのはその一つで、もともとは火曜の夜にロックンロールを踊っていたのが、毎晩のタンゴ舞踏会に変わってしまったのだそうです。
14年くらい前から続いている、このセーヌ川のほとりのタンゴの会の創始者は、パリ郊外のサン・クルーでカルチャースクールを運営していたレオンさんでした。もう亡くなられましたが、その後もタンゴ愛好家たちが引き継いで、今ではパリの夏の風物詩となっています。
セーヌの川風に吹かれながらのタンゴの良いところは、誰でも気取ることなく参加できることでしょう。派手なコスチュームもいりません。見ていていつの間にか、輪のなかに入っていたなんていうこともしばしば。でも、その時は覚悟してパリ風タンゴを満喫するしかありませんね!(絹)

*21時~02時。期間は、天候にもよるけれど6月から9月くらいまで。