7月6日、世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスが始まる。毎年この時期になるとマスコミに登場するのが、大会ディレクターのジャン=マリ・ルブランさん(58)。レース期間中の重責はいうまでもないが、開幕以前も、コースの決定、スポンサーとの交渉、各区間の町々のお偉方との親睦、記者会見などと、一年中かかりっきりの大役だ。 ルブランさんは22歳でプロの自転車レーサーになり、翌年、エクス・アン・プロヴァンス・グランプリで優勝。その後スポーツ新聞「エキップ」の記者を経て、1989年にツール・ド・フランスの会長に就任。 ルブランさんが何よりも力を入れているのは、1998年には裁判沙汰にまでなったドーピング違反への対策だ。「あの事件は、私が選手たちに抱いていた、ほとんど盲目的ともいえる愛情を考え直すきっかけになりました」。イタリアの自転車レース界では今年もドーピング違反が続出、まだまだ油断を許さない。(真) |
《 L’affaire a remis en cause l’amour quasi exclusif que j’avais pour les coureurs.》 |