サバンナの風が吹く新しいスペース。 Espace Baobab

 13区の国立ミッテラン図書館の裏にあるEspace Baobabは、サバンナにそびえたつバオバブの大樹のようなおおらかさを感じさせるライブハウスだ。200人は入れるゆったりとしたスペースには、スチールのイスとテーブルが思いのままにに置かれ、隅に寄せれば、すぐにダンスホールにもなるような簡易なつくりだ。
 アフリカ、カリブの音楽をはじめ、ジャズ、エスニック系など幅広いジャンルのコンサートがおこなわれる。プログラムは、歌手でもあるオーナーのタファ氏のめがねにかなった音楽が選ばれる。もともとセネガルのグリオ(世襲制音楽集団)の一家に生まれ、音楽や語り歌いを生活の一部として育った。18年前にパリに来てからは、自分で歌える場所がほしくて、小さなバーを始めた。「人に雇われたくないがために作った、自らが運営する空間だ」。ここでは、自分のバンドの演奏も本格的にしていく予定だ。
 内装はシンプル。飲み物もカウンターバーで注文するセルフサービス。食事はYassa (チキンのレモンソース煮)とTiebou Dien(魚のトマトソース煮)の2品のみ。紙皿にプラスチックのフォークとともに出てくるが、味は本格的、値段も5ユーロと手ごろ。ゆっくりとしたアフリカの心地よい風がながれているような空間だ。
www.baobabprod.comではプログラムや店内の写真も見られる。入場料は約7ユーロ。飲み物は4ユーロから。(尚)



*14 rue de Patay 13e 01.4582.4061