心も体もあったまる北の町Lille

文と写真:林瑞絵/益子実穂/ダン・ベロー


石炭の山、黒い煙を吐く煙突。映画『天使が見た夢 La vie rêvée des anges』でも主人公が工場で侘びしい日銭を稼いでいた町だ。私にとって貧しい工業都市リールは、観光地とはほど遠い印象だった。
だが実際リールを訪れるとそんな寂しい印象はどこへやら。煉瓦を基調とした懐かしく温かい町並。石畳に佇むフランドル様式の旧建造物の趣き。旧工場が芸術家によるアトリエ兼レストランになっていたり、プールや古い病院を改装した美術館があったりと、ひと工夫溢れる場所が多い。そして極め付けはジンや地ビール等のアルコール類!
お酒と濃厚なフランドル料理で体もホカホカ、親切なリルワ(リールっ子)と夜中まで意気投合すれば、終いにはスタッフの一人が本気でリール移住を計画し始めた。
パリからTGVで一時間という近さで、ベルギー国境も目と鼻の先。今度の週末は、心も体もあったまる北の町、リール探索に出かけよう。(瑞)リールの名物でもあるゴーフル。

 

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