●7カ月連続失業率上昇 11月も失業者が3万3000人増え、失業率は前月比1.5%アップ、就労人口9%の大台を越えた。 ●AZF社工場爆発の原因は塩素廃棄物? 昨年9月21日、トゥールーズ市郊外にあるAZF社化学工場で強い爆発があり、死者30人、負傷者約2500人を出して以来、市民団体の「Plus jamais ca 二度と繰り返さない」を中心に、AZF社工場および付近にある火薬工場なども閉鎖すべきだと訴えるデモが繰り返されていた。12月22日、ジョスパン首相は、AZF社工場の操業停止は継続するが、トゥールーズ市から化学工場全体を排除するつもりはないと発表。なお、取り調べに当たっている専門家によれば、倉庫に蓄えられていた硝酸アンモニウムに、不注意にも塩素系廃棄物を混入したことが大爆発の原因となった可能性が強い、としている。 ●ユーロ時代始まる 1月1日0時より、ユーロ圏12カ国でユーロ流通開始。パリでは0時とともに、シャンゼリゼ大通りなどにある現金自動引出機の前に、いち早くユーロ紙幣を手にしようとする人たちの長い列ができた。 ●老人ホームで出火、死者10人 1月2日午後7時ごろ、ローヌ県サン・ボネ・ド・ミュールにある老人ホームの4階から出火。防火扉などのおかげで他階への延焼はくい止められたが、4階は寝たきり老人も多く、火の回りも早かったため、窒息などで10人が死亡、7人が火傷を負った。 ●ムサウイ被告無罪を主張 米国同時多発テロ共犯者として起訴されたフランス人、ザカリアス・ムサウイ被告(33)の罪状認否が、1月2日、バージニア州アレクサンドリア連邦地裁で開かれた。同被告は、テロ行為、殺人など6件の容疑に対して、「アラーの名において、なにも抗弁することはない」と無罪を主張。公判は10月14日から開かれることになった。弁護士とともに昨年12月27日から渡米していた被告の母、アイシャ・エルワフィさんは、被告の気持ちを動揺させたくないと、この罪状認否には立ち会わなかった。 ●イブ・サンローラン氏引退声明 18歳の時に故クリスチャン・ディオール氏に認められてアシスタントになり、3年後の1958年に最初のコレクション、1961年にはピエール・ベルジェ氏と〈イブ・サンローラン〉グループを設立し、以来ファッション界をリードしてきた服飾デザイナー、イブ・サンローラン氏(65)が、1月7日、記者会見で引退声明。 ●コンコルド広場の大観覧車 ●クリスマスイブに万引きした母に有罪 2歳から12歳までの7児の母で失業中のAさん(25)は、昨年のクリスマスイブに、リヨン郊外のスーパーで、日常必需品やオモチャ、チョコレートなど3892F相当の万引きをしようとして逮捕された。軽罪裁判所の第一審では、検事までも「必要に迫られた etat de necessite」行為であるとして彼女を弁護し、免罪になった。ところが、1月8日、リヨン控訴院で開かれた第2審では、執行猶予つき禁固6カ月、公民権剥奪5年間の判決。 |