1998年ツール・ド・フランスのフェスティナ・チーム・ドーピング違反事件で、ドーピングの事実を否定し、自供した元同僚たちをうそつき呼ばわりしてきたリシャール・ヴィランク選手 (31)だが 、昨年10月24日、同事件裁判でようやく「ウイ」。とはいえ「インチキしたわけではない。自転車レース界に属さないあなた方にはわからないことだ。レースから排除されたら、私のキャリアはおしまいだった」と後悔の様子はみられなかった。12月22日に無罪放免になったが、1週間後に、国際自転車競技連盟はヴィランク選手に9カ月間レース出場停止の処罰。同選手は「他のレーサーのために犠牲にされた」とテレビのトークショーで訴えていたが、その声には元気がなかった。 91年にプロ入り。94年のツール・ド・フランスではピレネー山脈の険しい区間で優勝。それ以来、細身の体で急坂をスイスイ登っていく姿がフランス人ファンの人気を集めてきた。今年のツール・ド・フランス出場は不可能になったが、 来年のカムバックを期待したい。 (真) |
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