1997年以来、毎週金曜日に民放ケーブルテレビ局のParis Premiereはとても面白い番組を放送しています。それは”Paris Derniere” という52分の番組で、パリの裏側を紹介しています。フレデリック・タデイという司会者が、カメラを自分の眼にして、首都の通りを大股に歩いて、トレンディあるいは驚くような場所に観衆を連れて行きます。”Paris Derniere” では、司会者を見ることができません。彼の眼のつけ方が我々の眼のつけ方になってしまうのです。パーティーのはしごをしながら、有名人だけでなく不思議な人物たちとも知り合いになることができます。
たとえば、新CDを発表したばかりのアンリ・サルヴァドールとキューバ料理のレストランで出会うことができます。彼は食事をしながら、西インド諸島が大好きな理由を説明してくれます。他の番組とちがう点は、この番組で出会う人たちがあまり気取っていないところです。 最近、フレデリック・タデイは “イヌの糞 “というきわめてパリ的な問題に取り組みました。だが、この話題になると決まって登場するmotocrottes (糞集めオートバイ) は出てきませんでした。かわりに不思議なアーティストを紹介しました。この人は、深夜になると街に出て歩道で出会う糞を、スプレー・ペンキの朱色で囲み、メッセージつきの小さな旗を置いていきます。 |
*毎週金曜/23h、土曜と水曜/22h30に再放送。 |