●ジャン=ルイ・ミュラ
「出身地オーヴェルニュ地方の自然や伝統を主題に、けだるいボーカルだが浮遊感と色彩感覚に溢れた美しいサウンドを聞かせてくれる」と、昨年の11月に (南) が推薦したトリアノン劇場でのジャン=ルイ・ミュラの公演は満員で、聴けなかった人も多い。そこで、 来月初めのオランピア劇場での公演は、早めに予約。
3月6 日/20h 203F (Fnacなどで前売り中)*Olympia : 28 bd des Capucines 9e
01.4742.2549
●タカーチ弦楽四重奏団
タカーチ弦楽四重奏団の演奏で、聴き慣れている名曲に新しい光が当たる。今年は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏を目指しているが、毎回、初期、中期、後期の作品を1曲ずつ組み入れて、ベートーヴェンの軌跡をたどろうとする意欲的なプログラムだ。26日は第5番、第9番 (「ラズモフスキー第3番」として有名)、第16番。27日は、第3番、第11番「セリオーソ」、第14番。
いずれも17h開演。95F。
*Aux Abbesses 18e
問い合わせ、予約は01.4274.2277
●Banlieues bleues
ジャズのドラミングを変えてしまったミルフォード・グレイヴスが2晩連続公演。26日は、伝説的なグループ、ニューヨーク・アート・カルテットで、ジョン・チカイ、ラズウェル・ラッド、アミリ・バラカと共演。27日は、彼ならではの強弱の幅の大きいポリリズムに、思わずわが耳を疑ってしまうソロ。後半は、スティーヴ・レイシー、マル・ウォルドロンらがモンクの曲を演奏。これも楽しみ。
いずれも20h30 120F/100F (26歳未満)
*Espace 1789 : 2 rue Alexandre-
Bachelot, Saint-Ouen M!Garibaldi
予約、問い合わせは01.4922.1011
●En route vers le Tokaido
イヨネスコ作品の演出家として知られるニコラ・バタイユは、日本の庶民文化の大ファンで、すでにフランス語による落語にも挑戦したが、今度は、十返舎一九の「道中膝栗毛」を演出。弥次さん、喜多さんの失敗だらけの道中が、こちらでどんなふうに受けるのか? フランス人の友人を連れて出かけたい。
16日から 月~金/21h 土/15h30 80F
*Theatre de la Huchette :
23 rue de la Huchette 5e 01.4326.3899