顔見知りのリューさんが若い中国人の仲間と、新中華料理nouvelle cuisine chinoiseレストランを最近オープンした。フュージョンという店名にふさわしく、料理のアイデア、盛り付け、インテリアにひと味違った調和が感じられる。
約20種類のアントレとメインには、中華料理定番の春巻きや餃子のほかにホタテのマリネ、鴨のカレー風味、ブルターニュ産マグロの燻製などと、おもしろい料理が並んでいる。
アントレのBoulettes de porc enveloppe de riz à la vapeur (22F) は、豚肉の団子と蒸したごはんの釣合いがとてもよく、付け合わせのマッシュやモヤシサラダとも相性がいい。
メインのMarmite de boeuf (65F) は、中華の五香がしっかりとしみこんだ牛肉の煮込み。赤ワインにとても合い、グラスが離せなくなる。
ココナッツやアズキをベースにしたお菓子にアイスクリームがついているデザート(20F) は、ボリュームがあり、コース最後の充足感にひたれる。
いつも笑顔で日本語も話せるリューさんの気配りのきいたサービスが、お店全体を心地よい食空間にしている。1階の20席に加え、来年は地下もオープンし、グループでの利用もできるようになるそうだ。(尚)
Fusion
Adresse : 9 rue Moliere, 75001 Paris , FranceTEL : 01.4703.9828
月曜夜・日曜昼休み。ランチメニュー68F。夜はアラカルトのみになる。